夢と詩情のアニマ

~プリズムの煌めきが生まれる場所、あるいはその墓場

プリパラとはなんだったのだろう

 

 

 

 

先日、2年9か月ものあいだ私の人生を浸食し続けたTVアニメ「プリパラ」が堂々の最終回を迎えた。

冒頭は最終回リアルタイム試聴後の興奮冷めやらぬツイートなのだが、まさにこれが私にとってプリパラがどういう存在であったのかの答えほぼそのままだ。

 

「みーんな友達、みーんなアイドル」

このキャッチコピーを証明したファルルの法則は、でもたぶん夢物語であろう。

それはわかっている。

笑顔が10倍になるのに比例して負の感情も増えていくということを、子供達もいつかきっと知るだろう。

それでも、やはり信じていきたい。ファルルの法則を胸にしまって。

プリパラを見て「女児になる」(公式がプリパラユーザーはみんな統計上は女児だと言っているんです)ということは、ファルルの法則を信じたい自分を再確認することだと思うのです。

きっと、プリチケをパキるという行為は、人類の本能なのではないでしょうか。

ループル美術館に収蔵された世界最古のプリチケがそれを教えてくれる気がします。

 

ああプリパラは、どこまでも他者にトモチケを渡すための物語だったのだ。

それは世界で最も簡単で、そして勇気のいる一歩だ。